2012年5月14日月曜日

文化防衛論ーー八木秀次教授

八木先生の講演を聞きました。
井上毅が起草した日本国憲法、皇室典範、教育勅語について、示唆に富んだ内容でした。
あまりうまくまとめられませんが、要点を書くと、、、
1.日本国憲法に欠けているもの
・国民共同体としての国家観(長い時間を経て作られてきた国民の共同体である)
・国は国民の生命・財産・自由を守ると書かれているが、国の命令によって国民の生命・自由・財産が奪われたこともある。戦争や国防に際しては、ある時代のある世代の方が自らの自由・生命・財産を投げ出した。
現代は、国防に対する当事者意識が欠如しているのではないか。
国の命令に於いて戦って亡くなった方の慰霊はその戦いの理由や後からの評価とは全く関係ないものである、「すべての戦死者は命を投げ出した名誉ある戦死者である」
こうした考え方がないと国防は成り立たないし、国家も成り立たなくなるのではないか。

2.皇室典範
一般家庭は財産の継承。皇室は純粋な男系の血の継承を行ってきた。
憲法には世襲と書いてあるが、皇室典範には男系と記してある。
過去の経緯を良く見て判断すべき。

3.教育勅語
修身教育は、戦後アメリカや日教組、マスコミに否定されてしまった。現在、子供が学んでいる道徳の教科書を読んでほしい。あの内容で良いと感じるだろうか?
修身教育で日本は古今東西の具体的な人物の生き方によって徳目を教えてきた。日本人の道徳の高さに成果が表れていた。
アメリカでは、レーガン政権時代に日本の教育を学んだ。アメリカが止めさせた日本の修身教科書を集め、翻訳した。そして、92年にThe Book of Virtues. を出版し、現在、すでに2000万部販売している。
内容は日本の修身教育のアメリカ版。その中に、日本人が創作した「ワシントンと桜」の話も載っている。
日本も、もう一度きちんとした道徳教科書を取り入れるべきだろう。



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