2012年8月29日水曜日

高速増殖炉もんじゅ

ウラン資源の有効活用を目的に技術開発が進められてきたもんじゅ。
1991年5月に試運転が開始し、1994年4月に初臨界。95年12月にナトリウム漏れ事故が起こり、その後、改造工事など行われながら現在に至っているようです。

今回は、もんじゅの視察をしました。冷却材としてのナトリウム材の扱いを学ぶ研究棟も見ました。

高速炉は高レベルの放射性廃棄物の体積を圧縮できることや100年分しかないウラン資源をプルトニウムに変換することによって数十世紀以上利用できるという。

こうした考えとは別に、科学の分野に造詣の浅い私としては、高速増殖炉の技術というものは人間が取り扱えきれる技術なのか、不安な面もあります。

導入シナリオは、2040年にはフランス、韓国で実用化、2050年には中国、インド、ロシアで実用化を計画している。

昭和55年以降、建設。運転など含めて研究開発費は総額9656億円という数字をどう捉えるのか。これまで蓄えてきた高速増殖炉の技術の保持をどうするのか。将来の負担を追う世代のことも考えると、課題は一層大きく感じます。

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