2012年9月5日水曜日

30代が覇権を握る。  富山和彦氏

JAL再生にタスクフォースのサブリーダーとして関わった富山和彦氏を招いた勉強会。

内容は一企業人として、現在の企業が直面している課題。

世界の動きが激しい現状では、意思決定する能力(タイミング+内容の正しさ)、実行能力が経営トップに求められている。日本の共同体的なムラ社会の残る会社は意思決定が遅いため、社会の変化に対応できない。こうした会社は滅びるしかない。

一方で、オーナー会社は意思決定が迅速で対応可能。後継する有能なリーダーを社内でどう育てるかがカギとなる。(この議論はだいぶ前の日経ビジネスにも日本企業の問題としてサラリーマン化する社長の経営判断の遅れが指摘されていました。それよりも数年前に、ある会合でグローバル企業に勤めている知人が、経営トップの判断の遅さ、自分の言った判断で失敗することを恐れるあまり、経営会議で皆の意見として決めたがることへの危機感を述べていたことを思いだします。)

企業が新陳代謝しない日本では、新しい芽が出ないことが問題である。個人の連帯保証が厳しいので本来ならば存続するはずない企業でも一生懸命潰さないようにしている。新しく挑戦し、またやり直すことが容易にできるよう仕組みが必要である。

富山氏から頂いた著書(タイトルは表題のとおり)は、日本の金融資産の6割を(純貯蓄額の78%)を握る60歳以上の世代が、年金、医療、介護で恩恵を受け、30代がやりくりしながら苦しんでいる現状を指摘している。

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