2012年9月5日水曜日

竹中平蔵氏の勉強会

竹中平蔵氏を招いて勉強会に参加しました。
世界経済がこの20年間で大きく変わったこと。2点。
1)市場経済の規模が27億人から70億人と拡大したこと。
  これにより、商圏拡大により可能性が拡がった。同時に、世界の安い労働力との競争が広がった。、
2)デジタル革命により、社会がフラット化する。(たとえば、東京とブラジルのオペレーターの仕事の賃金が同一化する)

こうした点から、やはり、世界的にみて、中間層は復活するのが難しい。

 
先進国である日本にはグローバルブランドがある。イノベーションの力がある。そこを活かして、さらに、①教育改革(再教育できるように。金子勝先生の本では「潰しのきく能力を高める教育」)、②労働市場改革(女性の就労を支援する)、③社会保障改革(年金を設計した事態の平均寿命は66歳、現代は80歳なので、制度設計した当時とは状況が大きく異なる。支給開始年齢の引き上げが必要となろう。)

世代間の格差が大きくなっている時代、主張する機会を与えられない世代(20歳代未満からこれから生まれる世代)に負担を残さないための社会保障改革が必要であると常々思っていましたので、納得する部分もありました。

アメリカのシェールガス開発により、ドルが強くなる、省エネ技術など新エネ技術の開発で日本が有利になる、アメリカの軍事配備が中東からアジアへシフトする、、、といった話も聞きました。

著書「日本経済こうすれば復興する」には面白いことが書いてあります。

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